高齢運転者の
死亡事故について

死亡事故件数全体に占める高齢運転者の割合が増加しています。
75歳以上の運転者による死亡事故件数は、近年、平成30年頃まで横ばいで推移していますが、先に示した通り死亡事故件数全体が減少傾向にあるため、その占める割合は増加しています。
令和2年に一時的に減少しましたが、以降、徐々に増加しています。

75歳以上の高齢運転者による死亡事故件数(件)及び構成比(%)

75歳以上・80歳以上の運転免許保有者数の推移
(平成24~令和4年)

  • 75歳以上・80歳以上の免許保有者数はともに増加を続けており、令和4年の保有者数は、平成24年と比較して、75歳以上は約1.7倍、80歳以上は約1.8倍に増加しています。

75歳以上・80歳以上の運転免許保有者数の推移

75歳以上・80歳以上の運転免許保有者数の推移75歳以上・80歳以上の運転免許保有者数の推移

※各年12月末の運転免許保有者数です。

  • (図)75歳以上・80歳以上の運転免許保有者数の推移(平成24年~令和4年)
    「運転免許統計補足資料1(警察庁、平成24年~令和4年)」を基に作成

全年齢層における類型別死亡事故件数
(平成30~令和4年合計)

  • 免許人口10万人当たりの類型別死亡事故件数を見てみると、若年運転者では工作物衝突が際立って多く、正面衝突、出会い頭衝突の死亡事故が多くなっています。
  • 一方、70歳以降の運転者では、車両相互や車両単独での死亡事故が年齢が上がるほど増加する傾向にあります。

類型別死亡事故件数
(免許人口10万人当たり)

  • (図)免許人口10万人当たりの原付以上運転者(第一当事者)における年齢層別・類型別死亡事故件数(平成30~令和4年の5年合計)
  • 「交通死亡事故の発生状況及び 道路交通法違反取締り状況等について(警察庁、平成30~令和4年)」を基に作成

75歳以上高齢運転者による死亡事故の
類型別件数比較

  • 75歳以上の高齢運転者による死亡事故は、75歳未満の運転者と比較して、車両単独による事故が多くなっており、具体的には工作物衝突や路外逸脱が多く発生しています。
類型別死亡事故件数比較

死亡事故の類型比較

  • (図)75歳以上・75歳未満の運転者の人的要因別死亡事故件数(原付以上第一当事者)(令和4年)
  • 「令和4年における交通事故 の発生状況について(警察庁)」を基に作成

75歳以上高齢運転者による死亡事故の
人的要因別件数比較

  • 75歳以上の高齢運転者は、操作不適による事故が最も多いです。
  • そのうち、ブレーキとアクセルによる踏み間違い事故は、75歳未満が全体の1.1%に過ぎないのに対し、75歳以上の高齢運転者は7.7%と高い水準にあります。
死亡事故の人的要因比較

死亡事故の人的要因比較

  • (図)775歳以上・75歳未満の運転者の人的要因別死亡事故件数(原付以上第一当事者)(令和4年)
  • 「令和4年における交通事故 の発生状況について(警察庁)」を基に作成

詳細な交通事故分析については、
以下のリンクを参照

高齢運転者に係る交通事故分析(平成30年)

交通事故分析資料|警察庁Webサイト (npa.go.jp)

警察庁HP より、第7回高齢運転者交通事故防止対策に関する有識者会議配布資料

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