関連制度 RELATED SYSTEM

「安全運転サポート車」に関する各関連制度を紹介します。

衝突被害軽減ブレーキ認定制度

高齢運転者による交通事故防止対策の一環として、自動車メーカー等の求めに応じ、乗用車の衝突被害軽減ブレーキが一定の性能を有していることを国が認定する制度です。


〇衝突被害軽減ブレーキ認定制度の概要について

・対象となる自動車:乗用車のうち、自動車メーカー等から本制度に係る申請があったもの。
・認定の要件:以下の1~3の要件を満たすこと。

1. 静止している前方車両に対して50km/hで接近した際に、衝突しない又は衝突時の速度が20km/h以下となること。

2. 20km/hで走行する前方車両に対して50km/hで接近した際に、衝突しないこと。

3. 1及び2において、衝突被害軽減ブレーキが作動する少なくとも0.8秒前に、運転者に衝突回避操作を促すための警報が作動すること。


〇ロゴマーク

衝突被害軽減ブレーキ及びその認定制度に対する認知度及び関心を高めることを目的としています。自動車メーカー等においても認定を受けた自動車の情報とともに衝突被害軽減ブレーキの普及促進のための広報活動等に活用することができます。


~衝突被害軽減ブレーキの国際基準の成立~

<日本が主導してきた自動運転技術に関する国際ルールが国連で合意>
国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29*)第 178 回会合において、「車両及び歩行者に対して所定の制動要件を満たすこと」などを要件とする、乗用車等の衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の国際基準が成立しました。また、自動運転車の国際的なガイドライン及び基準策定スケジュールを含む、自動運転のフレームワークドキュメントが合意されました。


後付けのペダル踏み間違い
急発進等抑制装置の認定制度

後付けのペダル踏み間違い急発進等抑制装置については、様々な製品の装着・販売が進んでおり、消費者が正しく理解した上で適切に選択し使用していくためには、情報提供の充実が重要です。このため、市販されている装置のうち製造者等から申請のあったものについて、提出書面等に基づき技術的な調査・確認を行い、一定の機能等を有すると認められるものを国が認定する性能認定制度※を令和2年4月に創設し、申請を受け付けております。


後付けのペダル踏み間違い急発進等抑制装置は、分類によって機能する範囲等が異なるだけでなく、各製品ごとに、使用方法、作動条件、作動の解除条件等が異なります。適切に使用するためには、このような製品の特性を正しく理解することが重要ですので、購入する際には必ず販売・取付けを行う事業者から十分な説明を受けた上で、使用上の注意点等に留意してご使用ください。


※当該制度は、「未就学児等及び高齢運転者の交通安全対策」(令和元年6月18日関係閣僚会議)に基づき創設したもの。これに先立ち、令和元年12月17日及び令和2年5月26日に「先行個別認定」を実施し、計14装置を認定。


【認定対象装置】

※今後とも引き続き認定の申請を受け付けるとともに、認定した製品については、順次上記リンク先のHPにて公表します。



【関連資料】

■後付ペダル踏み間違い急発進抑制装置の性能認定
 事務局(令和2年度の事務局:公益財団法人日本自動車輸送技術協会(JATA)) ■後付ペダル踏み間違い急発進抑制装置の先行個別認定

【装置共通の注意事項】
○装置にはそれぞれ作動限界があり、また、不要な作動をする場合があります。使用を開始する前に、不要作動への対処方法等も含め取扱説明書等により必ず確認するとともに、疑問がある場合は製造者等や販売・取付けを行う事業者へお問い合わせください。
○本認定は、製造者等が指定する取付け事業者が取付けや使用上の注意点の説明等を確実に行うことを前提としたものであり、製品単体の認定ではありません。(該当する取付け事業者以外で取付けたものは、認定の対象外となります。)

新車・後付装置の性能認定制度の拡充

~対歩行者衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い急発進抑制装置の性能認定について~

 高齢運転者による交通事故防止対策の一環として、新車の性能認定制度を拡充し、対歩行者の衝突被害軽減ブレーキ及びペダル踏み間違い急発進抑制装置の性能認定を導入します。また、後付のペダル踏み間違い急発進抑制装置について、新たに性能認定制度を創設します。


■制度の概要

(1)新車の性能認定制度

 [1] 対象とする自動車([2]及び[3]に共通)
   乗用車及び軽貨物車

 [2] 衝突被害軽減ブレーキの認定の基準
   横断する歩行者及び先行する自動車に対する制動性能及び警報の作動に関する要件を満たすこと。

 [3] ペダル踏み間違い急発進抑制装置(障害物検知機能付/検知機能なし)の認定の基準
   ペダル踏み間違いによる発進時等の加速抑制性能及び警報の作動に関する要件を満たすこと。


(2)後付装置の性能認定制度

 [1] 対象とする装置
   後付ペダル踏み間違い急発進抑制装置(障害物検知機能付/検知機能なし)

 [2] 後付けペダル踏み間違い急発進抑制装置の認定の基準
   ペダル踏み間違いによる発進時等の加速抑制性能及び警報の作動に関する要件に加え、装置の機能要件、ユーザーへの説明及び装置取付に係る体制等に係る要件を満たすこと。

(3)結果の公表

 (1)については、令和2年中に申請し認定を受けた自動車の情報を、令和3年度早期に国土交通省HPで公表。
 (2)については、認定を受けた装置の情報を、随時国土交通省HPで公表。


■公布・施行
 公布:令和2年 3月31日
 施行:令和2年 4月 1日


※ 詳細については下記の関連資料をご覧ください。


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